薬膳の勉強ノート(4)

かぜの初期治療と予防

 

かぜの二つのタイプ

 

A.「寒気型」(風寒証と表寒証)

 寒さや冷えのために体の抵抗が低下して、ウィルスの侵入を許した状態。

 

 [治療法]

  体を温める。体を保護している皮膚や毛孔の防衛力を高め、汗と共に侵入した外邪を排出する。葛根湯や桂枝湯を用いる。

 

B.「熱感型」(風熱証と表熱証)

 おおむね鼻や咽の粘膜のウィルスあるいは細菌感染。体の少し深い部分からの感染であるため、早くから発熱する。

 

 [治療法]

  抗ウィルスや抗菌作用のある生薬を主とし、消炎解熱の作用のある生薬を組み合わせる。

 

C.「風寒」と「風熱」両方おこるタイプ

 

  悪寒と咽の痛み、発熱が同時におこる。

 

 [治療法]

 ABの両方の薬を使う。

 

 風邪の初期というのは、あまり気がつかなかったり、「大丈夫」と過信していて、たいてい、Bの段階で、風邪だと認識してきたので、反省した。

 

 Aの段階ならば、薬にたよらなくても、体を温めるようにして、生姜などを多めにとるようにしたりするだけでも、進行を遅らせることができる。

 くしゃみを三回したら、「風邪」の初期の対策をとるようにしたいと思った。

 

 また、市販でも、葛根湯などが売られているが、それは、どのような段階で使うのかをよく知らなかったので、役に立った。

 熱が出たら、別の処方のものを用いるということも、大変勉強になった。

| | コメント (0)

薬膳の勉強ノート(3)

 

八綱弁証のまとめ

 

 

 

四診で得られた情報が、8つの項目のどれにあてはまるか判断していくことで証を決める方法である。

 

「八綱」とは、「表裏、虚実、寒熱、陰陽」の8つをさす。

 

 

 

八綱弁証の第一段階:

 

 

 

 表裏弁証となっていて、病位(病気の発生している部位の深さ)が表か裏のどちらかを判断する。

 

 「表」とは、体の表層、皮膚、毛孔、鼻咽の粘膜。

 

 「裏」とは、主に内臓系。

 

 

 

八綱弁証の第二段階:

 

 

 

 虚実弁証となっていて、病勢(邪気のどちらが盛んであるか)を判断する。

 

 

 

 「虚」とは、欠乏症、正気の不足。

 

 「実」とは、有り余り、邪気の過剰。

 

 

 

八綱弁証の第三段階:

 

 

 

 寒熱弁証となっていて、病性(病気の寒性か熱性か)を判断する。

 

 

 

 「寒」とは、冷え、冷たい、寒がる、湿る。

 

 「熱」とは、発熱、熱い、のぼせる、ほてる、乾く。

 

 

 

「陰陽」は、八綱弁証を総括する項目である。(総項)

 

 

 

 「陰」とは、暗、柔、軟、遅、弱、下を示す。

 

 「陽」とは、明、剛、堅、速、強、上を示す。

 

 

 

 八綱弁証は、古代中国の「陰陽説」という自然哲学を応用したと考えられる方法で、人体に不調や病気を起こしている原因と考えられる「陰陽のバランス」の崩れを検索する方法である。

 

 

 

 いままで、漠然と、「陰陽」とか「虚実」とかの言葉を使用していたが、これで、はっきりとイメージがつかめてきた。

 

 太極拳も、この陰陽説をベースにしているので、これらを知ることは、とても、有意義だと思った。

 

| | コメント (0)

腰と股関節の関係

 

太極拳では、「腰をゆるめる」ということが、大切とよく言われる。

 

なぜ、腰を緩めなければならないのか?

「腰は、虚でなければならない。虚であれば、体の上下は機敏に動く」

「腰は、車軸のようなもので、気は、車輪にあたるものである」

 

腰がゆるまれば、手の動きに足が従い、腰を軸にして、円形に回ることが自在になるのである。

そして、腰を緩めるには、まず股関節を緩めることをしなければならない。股関節は、腰の付け根にあるので、まずそこを緩めなければ腰を緩めることができない。腰を緩めることができなければ、車軸がまっすぐでなくなる。したがって、体の動きがスムーズでなくなり、膝などの関節に負担がかかる。

 

私も、膝に負担がかかり、痛くなったことがあった。ところが、股関節のゆるめるということを、指導してもらい、次第に膝は痛くなくなった。

とはいえ、この緩めるという程度が難しい。

私の場合は、やはり、基本功だと思い、ずっと、今も続けている。

 

太極拳は、やっていくうちに、自分で「体感」してくるものだと、つくづく感じる。

基本功を何年も続けていくと、套路をしていても、形がきちんとできる。下半身が安定してくるのを実感する。

そのうえ、股関節が緩むと、体の上下の動きがよくなってきた。

人の話を聞いていたころは、よくわからなかったが、今は、その意味がよくわかる。

| | コメント (0)

薬膳の勉強ノート(2)

 

四診とは?

 

中医学の四つ診察方法で、これらを用いて、患者からできるだけ正確な情報を集める。

 

1.「望診」

  視覚による診察。患者の顔や目、態度、舌などを直接肉眼で観察する。特に、舌の観察を「舌診」という。

 

2.「聞診」

  耳と鼻による観察。声の大きさや発音、呼吸音、咳、腹鳴、口臭、排せつ物の臭いなどを調べる。

 

3.「問診」

  問答による診察方法。寒いか暑いか、発汗の有無、視力、食欲、月経の有無などの自覚症状を調べる。

 

4.「切診」

  触診ともいう。脈の状態やお腹の具合を患者に直接触って調べる。特に、脈診が発達している。

 

だいだいの概要をまとめてみました。

実際、テキストの上で、特に、「望診」では、顔の色や舌の状態などを参考にするという方法は、とても難しいなと感じました。

ただ、自分の健康な時の、顔色や舌の色などを覚えておくだけでも、いざというときは、ある程度の見当がつくので、いいなと思いました。

 

また、「聞診」では、声の張りや大きさというのが、そのひとの体質をあらわす目安となること。特に、私の場合、お腹の具合の悪いときは、ガスがでたり、張る感じがするというのを、いつもは、あまり気にせずにいたけど、それを、サインとしてとらえることで、早めに薬などをのんだりして、悪化させずにすむのでよかったなと思いました。

 

「切診」の脈診は、やはり、難しい。よく、漢方医がやっているのをみているが、自分の脈も、けっこう慣れないと、よくわからないなと思いました。

ちなみに、なぜ「聞診」なのに、「鼻」を使うかというと、中国語では、鼻でにおいをかぐときは、「聞」という動詞を使います。お香も確か「聞く」といいますよね。

 

このあとが、「弁証」「論治」のほうへ進みます。

 

| | コメント (0)

薬膳の勉強ノート(1)

 

まず、日本の漢方と中医学の違いを学んだ。

 

日本古来の漢方医学は、今から1700年程前の後漢期の張仲景の『傷寒論』などをベースにしたもの。

これは、患者は、どの処方に適するかをこれらの本をもとに適する「証」(見立て)を追求するもの。

 

中医学は、二千数百年前の『黄帝内経』からはじまり、金、元、明、清に至るまでの各時代のすべての医学的成果を網羅したもの。

患者一人一人に一回ごとに弁証をして処方を組み立てる「弁証論治」というやり方。

 

私が、テキストで学んでいるのは、この「弁証論治」で、いろいろな方法があるが、代表的な「八網弁証」を学んだ。

 

これは、人体の陰陽バランスのくずれを具体的な臨床症状に基づいてとらえようする方法だ。

「病位」(病気の発生している部位の深浅) -----「裏」「表」

「病性」(病気の寒性、熱性) -----「寒」「熱」

「病勢」(病気を起こそうとする邪気と、病気を起こさせないようにする抵抗力) 

-----「虚」「実」

 

 

こうした違いが、ひとりひとり違うので、風邪の症状ひとつでも、対応の仕方が違うということなのだなと、わかってきた。

このあとは、「四診」なども、学び。自分は、どのタイプだろうかと、思った。

こういう知識をもとに、これから、さらに、風邪の見立て方について、学んでいく。

すごく、実用的なので、いいなと思った。

 

| | コメント (0)

«薬膳の勉強をはじめる